9月14日(水)、
都筑区視覚障害者福祉協会の会合において、「オーデコ」という視覚障害者の歩行を補助してくれる道具の体験会を行いました。
「
オーデコ」はおでこに付けたヘッドバンドで
前方にある物の形を感じ取る事ができる、画期的な機械です。
地面の白線や横断歩道の線、また車や自転車、電車のドアの開閉まで感じ取る事ができ、
白杖を持って歩いている人がより安全に行動することができるようになります。
ヘッドバンドには512個の電極が付いており、その1つ1つが低周波治療器のように
ピリピリとした刺激をおでこに与えることで物の形(輪郭)が分かるような仕組みになっています。
ヘッドバンドの前方にカメラが付いており、撮影した画像を白黒にすることで輪郭を読み取ります。
オーデコは、
開発者の菅野さんが盲学校の生徒さんを駅で見かけた際、初めての登校だったのかどうしたら良いのかと困っている様子を見て、「何か出来ることはないか」と思った所からスタートしたそうです。
その後10年をかけ、東京大学の教授などにも協力を得て製品化したとのこと。
日本のみならず海外でも注目を集めているそうです。
ただ、まだまだ課題は多くあるようです。
例えば、おでこでの読み取りには慣れるまでに時間がかかること(20時間のトレーニングが必要)、明暗差の無い夜は使えないこと、付けるのがちょっと恥ずかしいこと、日常生活用具補助の対象になっていないため金額が高いこと(1台120万円)などが挙げられます。
しかし、これらの課題についても、ユーザーからの声を活かし製品開発を行っていくことで解消されていくのでは無いかと感じました。
実際に体験した方は、物の形を感じ取れることに驚き、熱心に説明を聞いてらっしゃいました。
区社協職員も体験させてもらいましたが、前にある物の形がピリピリと伝わってきて、動きもほぼリアルタイムで読み取ってくれるのには驚きました

視覚障害は情報障害です。特に行動に影響があります。
こういった機械がより発達し、ひとりで行動できる範囲が広がることはすばらしい事だと思います。より製品に磨きをかけ、多くの方に使ってもらえるようになることを期待したいですね。<製品開発は潟Aイプラスプラスさんです。
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▲これがオーデコ。手前からバッテリー、本体、ヘッドバンド

▲ヘッドバンドの表側。真ん中下部にカメラが付いています

▲ヘッドバンドの裏側。512個の電極がついていて、おでこをピリピリと刺激します

▲会社の方から説明を聞いています。棒の形を読み取っています。

▲2本の棒も感じ取ります。動きも分かります。

▲試しに歩いてみる方もいらっしゃいました。
posted by 都筑区社協 at 19:42
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